今日も彼女は彼岸線で
ここは(株)トミーウォーカーのPBW『シルバーレイン』のキャラクター。錘江田・水歌(b23273)をメインに更新する一般的なブログ(?)でございます。どうぞご気軽に閲覧して下さい。
2008-11-03 [ Mon ]
―――後日このモーラットは別の場所で運命予報に係る筈だった
本日は祝日
その空は快晴
休日には絶好の行楽日和
本日は祝日
その空は快晴
休日には絶好の行楽日和
―――ただ彼らが訪れる日、偶然そこに居るだけだった
場所は丹沢山地の森林
近くにシリコンバレーの工業地帯が建ち多くの木々が伐採される中でも
まだ開発の手が届いていない場所
―――ソレにとっては偶然 ただ食べ物を得るためだけに入った場所
冬を象徴する僅かな北風を整然と建ち並ぶ杉の木が散し
その木々の間を木漏れ日が降り注ぐ
―――食べ物を盗んだ時に一度は世界結界に懸かかった筈
そんな場所に少女はいた 妖獣を抱えて
―――だがソレは偶然 運命予報士に気付かれなかった
少女はソレを撫でる 愛しさを込めて
時折菓子を与える 願いを込めて
時折抱きしめる 謝罪を込めて
―――誰も気付かれずに 次の場所に行けば
愛撫を受けるソレはまるで何処にでもいる小動物のように
喉を心地気に鳴らし その口を甘味で満たし 触れる感触を喜ぶ
―――ソレは学園に保護されたのだろう
だが少女の表情は変わらない
その手の動作は優しく慈しみを湛えているのに
その表情は能面のように変化せず
ソレをただただ見続けるのみ
―――運命予報士にさえ気付かれれば
「……御免なさい、あなたを見つけて」
少女は突然語りだす
―――彼らが存在を許しさえするならば
「人間や学園の都合だけで、運命予報士に気付かれない限り
こんな事しなくて済んだはずなのに」
―――もしかしたら運命は変わっていたのだろう
「もしかしたら私が見つけなければ
あなたは只の野良モーラットとして学園に回収されていたはずなのに」
撫でる手が速くなり その表情に影を差す
―――だけど赦されなかった
その意味はソレには解らなかったのだろう
只の小動物のようにその与えられる慈しみを受け
喜び
与えてくれた少女の指をその小さな下で舐める
―――ソレは居てはいけない妖獣として見られた
瞳が揺れる だが其れは刹那
また少女は優しく 真っ赤な華と共に
ソレを抱き寄せる
―――だから彼らが訪れる前に
「………私を怨んでも構わないわ
人もゴーストも根本では生きたいと願って行動するのだから
其れを奪う事も、怨まれる事も……覚悟してるわ」
―――学園が示す正義の為に
ソレは何かに気付いたのだろうか
今までくすぐったそうに抱き寄せられる感触を楽しんでいたのに
何も知らない瞳で少女の表情を覗こうとして……
―――運命から外れたソレは
「…………お休みなさい」
―――殺された
「……信念や規則は正直好きじゃないわ」
高速道路沿いの、全く人のいない道を二人で歩く
「それは組織を纏める為に必須だと知っているし
組織に存在するものが粗相を犯さぬようにする為の防衛である事も知っている」
もう一人は擦れた軍服を着た 脚の無い髑髏
只少女の斜め後ろに追従し 彼女の言葉に耳を傾ける
「でも、その信念の為に誰かが犠牲になるのは好きじゃない
運命予報に選ばれなかったからゴーストを討伐しないなんて只の理由だし
犠牲者の視点から見れば其れは只の都合の好い言い訳にしかならない」
少女の言葉は独り言
其れは髑髏ではなく己に言い聞かせるように
一心に 不乱に 言の葉を紡ぐ
「……でも手段としてこの学園に来た以上には、従わないといけないのも事実
これで傭兵団の方に迷惑が掛からなくなったのも事実
あんな事をしても、学園側からは只の妖獣退治として何の罰則も報酬も無い」
途中からその声に何処か観念にも似た感情も交えはじめ
ついにその言葉は止まった
暫しの無言 其れを破ったのは髑髏の言葉
「……ん?これから?一応ゴースト討伐よ
私は今回の買出しに辞退したからかなりの時間空きが出来たし
学業の予習復習も今の所そんなに急ぐ物は無いしその時間はきちんと確保しているわ」
心配させまいとしてか少女は髑髏へ笑みを傾ける
「仕方が無いわ。今回の原因は私に有るし
例え解決したとしてもその諸悪の根源がその行事に参加しても
参加者の方が逆に不快になってしまうわ
まぁ、これが駄目でも次のイベントには良ければ参加したいし
その参加の為にも、どうか私抜きでちゃんと買出しを終了していて欲しいわ
最初の目的が買出しなのに、その買出しを放棄することは流石に考えていないとは思うけど
しなかったら
何の為にこうしたのか解らなくなるわ」
最後は自身に言い聞かせるかのごとく語尾を強める少女の頭を
髑髏は撫でる
優しく 慈しみ 何処か謝るように何度も撫でる
「……光武さんが悲しまなくてもいいわ。これは私の結果
咎められる事はあるかもしれないけどそれでも私が選んだ事
後悔はしない
……休日の方は楽しまなくても構わないわ
光武さんだって知っているでしょ?
私がここに来た理由は学園生活を楽しむ為じゃない
『 』と」
そして少女は屈託の無い笑みを髑髏に向けた
何の表裏の無い 事実だけの
場所は丹沢山地の森林
近くにシリコンバレーの工業地帯が建ち多くの木々が伐採される中でも
まだ開発の手が届いていない場所
―――ソレにとっては偶然 ただ食べ物を得るためだけに入った場所
冬を象徴する僅かな北風を整然と建ち並ぶ杉の木が散し
その木々の間を木漏れ日が降り注ぐ
―――食べ物を盗んだ時に一度は世界結界に懸かかった筈
そんな場所に少女はいた 妖獣を抱えて
―――だがソレは偶然 運命予報士に気付かれなかった
少女はソレを撫でる 愛しさを込めて
時折菓子を与える 願いを込めて
時折抱きしめる 謝罪を込めて
―――誰も気付かれずに 次の場所に行けば
愛撫を受けるソレはまるで何処にでもいる小動物のように
喉を心地気に鳴らし その口を甘味で満たし 触れる感触を喜ぶ
―――ソレは学園に保護されたのだろう
だが少女の表情は変わらない
その手の動作は優しく慈しみを湛えているのに
その表情は能面のように変化せず
ソレをただただ見続けるのみ
―――運命予報士にさえ気付かれれば
「……御免なさい、あなたを見つけて」
少女は突然語りだす
―――彼らが存在を許しさえするならば
「人間や学園の都合だけで、運命予報士に気付かれない限り
こんな事しなくて済んだはずなのに」
―――もしかしたら運命は変わっていたのだろう
「もしかしたら私が見つけなければ
あなたは只の野良モーラットとして学園に回収されていたはずなのに」
撫でる手が速くなり その表情に影を差す
―――だけど赦されなかった
その意味はソレには解らなかったのだろう
只の小動物のようにその与えられる慈しみを受け
喜び
与えてくれた少女の指をその小さな下で舐める
―――ソレは居てはいけない妖獣として見られた
瞳が揺れる だが其れは刹那
また少女は優しく 真っ赤な華と共に
ソレを抱き寄せる
―――だから彼らが訪れる前に
「………私を怨んでも構わないわ
人もゴーストも根本では生きたいと願って行動するのだから
其れを奪う事も、怨まれる事も……覚悟してるわ」
―――学園が示す正義の為に
ソレは何かに気付いたのだろうか
今までくすぐったそうに抱き寄せられる感触を楽しんでいたのに
何も知らない瞳で少女の表情を覗こうとして……
―――運命から外れたソレは
「…………お休みなさい」
―――殺された
「……信念や規則は正直好きじゃないわ」
高速道路沿いの、全く人のいない道を二人で歩く
「それは組織を纏める為に必須だと知っているし
組織に存在するものが粗相を犯さぬようにする為の防衛である事も知っている」
もう一人は擦れた軍服を着た 脚の無い髑髏
只少女の斜め後ろに追従し 彼女の言葉に耳を傾ける
「でも、その信念の為に誰かが犠牲になるのは好きじゃない
運命予報に選ばれなかったからゴーストを討伐しないなんて只の理由だし
犠牲者の視点から見れば其れは只の都合の好い言い訳にしかならない」
少女の言葉は独り言
其れは髑髏ではなく己に言い聞かせるように
一心に 不乱に 言の葉を紡ぐ
「……でも手段としてこの学園に来た以上には、従わないといけないのも事実
これで傭兵団の方に迷惑が掛からなくなったのも事実
あんな事をしても、学園側からは只の妖獣退治として何の罰則も報酬も無い」
途中からその声に何処か観念にも似た感情も交えはじめ
ついにその言葉は止まった
暫しの無言 其れを破ったのは髑髏の言葉
「……ん?これから?一応ゴースト討伐よ
私は今回の買出しに辞退したからかなりの時間空きが出来たし
学業の予習復習も今の所そんなに急ぐ物は無いしその時間はきちんと確保しているわ」
心配させまいとしてか少女は髑髏へ笑みを傾ける
「仕方が無いわ。今回の原因は私に有るし
例え解決したとしてもその諸悪の根源がその行事に参加しても
参加者の方が逆に不快になってしまうわ
まぁ、これが駄目でも次のイベントには良ければ参加したいし
その参加の為にも、どうか私抜きでちゃんと買出しを終了していて欲しいわ
最初の目的が買出しなのに、その買出しを放棄することは流石に考えていないとは思うけど
しなかったら
何の為にこうしたのか解らなくなるわ」
最後は自身に言い聞かせるかのごとく語尾を強める少女の頭を
髑髏は撫でる
優しく 慈しみ 何処か謝るように何度も撫でる
「……光武さんが悲しまなくてもいいわ。これは私の結果
咎められる事はあるかもしれないけどそれでも私が選んだ事
後悔はしない
……休日の方は楽しまなくても構わないわ
光武さんだって知っているでしょ?
私がここに来た理由は学園生活を楽しむ為じゃない
『 』と」
そして少女は屈託の無い笑みを髑髏に向けた
何の表裏の無い 事実だけの
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