今日も彼女は彼岸線で

ここは（株）トミーウォーカーのＰＢＷ『シルバーレイン』のキャラクター。錘江田・水歌(b23273)と徒坂・二三（b81149）が出るゲーム専用ブログでございます。分からない人は回れ右、分かる方はどうぞご気軽に閲覧して下さい

2010-04-26 [ Mon ]

依頼についての考察　～これが、最後の手紙～

光武さんは会った時から死んでいた
だから生きていた時の顔は知らない
私にとって光武さんは律子さんの使役ゴーストと言う印象

会ったのは小学生の頃で
親の仕事を調べてくると言った学校の宿題でお母さんの方の仕事を見る為に
律子さんの家に行って、そこで初めて光武さんに会った

その当時は使役ゴーストを知らなくて、初めて見たのは光武さんだったけど
何時も見る腐り欠けている人達と違って、完全に肉の無くなったリビングデッドは
変に新鮮で、珍しい印象があったっけ

その光武さんが律子さんの家に居て、さも当たり前のように
台所の椅子に座って私達人間を見ていた

時折浮遊霊が人の家の中に居る事を経験で知っていたし
見えない人達の前で騒ぐのは拙いと覚えているから
その時は何時ものように知らぬ振りをして、後でまだ居るなら殺さないとって考えていた

その時ふと、光武さんが何かを指差して、その動作に気付いて何かと振り向いた
でも最初は何を指したのか判らなかったので気付かなかった

けどそこに人の手が入った時は驚いて声が出そうになった

そのまま動けないで居る間に、その手の人物が律子さんだと気付いて
その手の先に持っているのが、光武さんが見ていた物だと解った

そして最後に律子さんが声を出さず、口の形だけだけど

『ありがとうございます』

そう言っていると解ってしまった時
始めて会った自分以外にも幽霊が見える人と
その使役ゴーストに会ったと解った

……これが水歌と光武さんと、律子さんの最初の出会いで
その後紆余曲折を経て光武さんと能力者になる事になるとは

……願いたくなかった道を進む事になるとは思わなかった

【END】

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